自宅サロンで起業!「開業届」は出さなくてもいいの?

近年、ポーセラーツやおリボン教室、ネイルサロンなど、自宅をサロンにして起業をする女性が増加しています。

そんな女性起業家さんのお悩みと言えば、「開業届」!

「開業届ってなんだか難しそう…」「自宅でやっているし売上も多くないから、まだ出さなくてもいいかな…」と、敬遠している方も多いようです。

さて、自宅をサロンにしている場合やプチ起業の場合には、開業届を出さなくてもよいのでしょうか?

開業届とはどのようなものなのか、出す必要の有無やメリット・デメリットを徹底的に解説していきます!

自宅サロンで「開業届」は出さなくてもいい!?

所得税法第229条では、開業したら1ヶ月以内に開業届を出すようにと示されています。これは、自宅をサロンや事務所にする場合も同様です。

開業届を提出しないことや提出が遅れてしまったことによる罰則は有りませんが、出すメリットの方が多いので、これから長くサロンを続けたい方は今すぐ提出してしまいましょう。とても簡単です。

ただし、開業届を今すぐ出さない方が良い場合もあります。それは、失業保険を受給している場合です。
開業届を提出した際のデメリットに関しては、記事の後半で詳しくご説明していきます。

そもそも「開業届」とは?

開業届とは、事業を始める際に税務署に提出しなければならない届出書のことで、正式名称は「個人事業の開業・廃業等届出書」といいます。

A4用紙1枚の届出書で、15〜20分程あれば記入できる内容となっています。

開業届の詳しい書き方は、こちらの記事で紹介しています。

>>意外と簡単!個人事業主さんのための開業届の書き方・出し方

ここからは、開業届を提出した場合のメリット・デメリットについて詳しく解説していきます!

自宅サロンで「開業届」を出すメリット

1. 青色申告を利用して所得税を安くできる!

確定申告とは?


開業して一定の所得が発生すると、開業届の提出の有無に関わらず確定申告をする必要が有ります。

個人事業主の場合、1月1日〜12月末日迄の1年間の所得が38万円を超えた際に確定申告の義務が発生します。

会社員と掛け持ちをしている場合や、1年の間で会社員を辞めて個人事業主になった場合にも、確定申告は必要です。

青色申告できるとお得な理由

確定申告には、白色申告青色申告と2種類有ります。

青色申告をすると、所得から65万円の青色申告特別控除を受けることができるため、所得税が安くなります。この青色申告は、開業届を提出していないと利用することが出来ません。

例えば、自宅サロンの所得が300万円だったとします。白色申告の場合、所得300万円全てに対して所得税が発生します。

青色申告の場合、300万円から青色申告特別控除額の65万円を差し引いた235万円に対してのみ所得税が発生します。

つまり上記の条件下では青色申告をした方が、支払う所得税が少なくて済むということです。

青色申告の控除内容は、事業をする上においてとても魅力的です。

2. 屋号付き(サロン名義)の銀行口座を設けることが出来る!

開業届提出の際には、事業に好きな名前=屋号を付けることができます。そしてこの屋号を使って、銀行口座を設けることができるのです。

教室やセミナーの場合、当日払いだと当日キャンセル率が高くなるため、レッスン料金は事前振込みにしている方も多いですよね。

そんなとき、屋号付きの銀行口座を持っていると以下のようなメリットがあります。

確定申告が楽になる!

確定申告では、サロン経営で発生した収入と経費を申告する必要があります。

プライベート用の通帳をサロン経営でも使ってしまった場合、確定申告の際に「これはプライベートの収入・支出」「これはサロンの収入・経費」…と、一つずつ確認して選別しなければなりません。

確定申告は年に一度ですので、どちらの収支か分からなくなってしまう可能性も大いにあります。

屋号付きの銀行口座を持つことで、プライベートとビジネスの収支をきっちり分けることができ、確定申告をよりスムーズかつ正確に行うことができます。

お客様からの信頼し繋がる!

自宅サロンは実店舗に比べ、来店時の精神的なハードルが高いため、お客様に信頼・安心していただけるかどうかが集客のカギとなります。

屋号付きの銀行口座は、個人名義に比べて「きちんとしたビジネス」という印象を与えてくれますので、お客様にもより信頼・安心していただくことができます。

3. 「損益通算」を利用して所得税を安くできる!

自宅サロンを開業する際、内装や備品などの先行投資によって、開業1年目の所得が赤字になったとします。

そんな時、損益通算と言う制度を利用することで、赤字分を翌年分に繰り越すことができます。

開業1年目の赤字分を2年目に繰り越すことで、2年目の所得に対してかかる税金を抑えることができます。

一つ、例をご紹介します。

自宅サロン開業1年目、開業資金を引いた所得がマイナス100万円(赤字)になったとします。

開業2年目、お客様も順調に増えて所得は300万円になりました。

本来ならこの300万円に所得税がかかりますが、開業届を出していれば、初年度の赤字分を2年目の所得から引くことが出来ます。

POINT開業2年目の所得計算
300万円(所得) − 100万円(1年目の赤字) = 200万円(2年目の所得)

この200万円が所得とみなされるため、所得税を安く抑えることができます。

自宅サロンで「開業届」を提出するデメリット

1. 失業保険がもらえなくなる

開業届を提出すると「収入を得ている」とみなされ、失業保険が受給できなくなってしてしまいます。

失業保険の受給している方は、開業届を出すのを少し待ってください!

2. 確定申告を怠ると、延滞税の支払いを求められることがある

開業届を提出した上で確定申告を怠ると、税務署から所得税と延滞税等を請求されることがあります。

前述の通り、自宅サロンであっても、開業届の提出の有無に関係なく確定申告の義務は発生します。しかし、開業届を提出することで、申告をせずひっそりと経営することはできなくなります。

まとめ

今後、末永く営業し続けることを考えたとき、開業届は出しておいたほうがメリットは多いです。反対に、開業届を出すデメリットは、ほとんどありません。

また、事務書類をきちんと把握・提出する癖を付けることは、経営力を上げることにも繋がります。

「長く愛されるサロンにしたい」そして「地に足つけて経営をしたい」というあなたは、今すぐ開業届を提出しましょう。本当に簡単ですよ!

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